1954-03-25 第19回国会 参議院 通商産業委員会 第23号
殊にタイヤの部面では、今輸出振興という大きな目的で品質の向上ということを各国品との競争を海外でやつておりますし、又国内品につきましてもカーボンの配合率を、輸入カーボンを使いますとタイヤの耐用年数が非常に延びまして、一方ゴムなり人絹等々貴重な外貨を別の方面で使つておりますから、それとの関連もあるのではないかと考えております。
殊にタイヤの部面では、今輸出振興という大きな目的で品質の向上ということを各国品との競争を海外でやつておりますし、又国内品につきましてもカーボンの配合率を、輸入カーボンを使いますとタイヤの耐用年数が非常に延びまして、一方ゴムなり人絹等々貴重な外貨を別の方面で使つておりますから、それとの関連もあるのではないかと考えております。
現在政府のほうでは輸入カーボンにつきましては量を制限しておるわけでございます。昨年、さつき申上げましたように、ゴム工業が使いますカーボンの量は約六千トンでございましたが、我々が使いたいという量は非常に遠慮した数字でも九千トンぐらいございます。従いまして毎期々々この為替を決定いたします場合には、我々業界といたしましては、もつと増量してくれという運動を何回も重ねてやつております。
そういうわけで、我々としては現在輸入カーボンと国産カーボンと両方使つておるわけでありますが、品質の点から言いまして、絶対に輸入カーボンのほうが勝れております。又価格の点におきましても、一割の関税を附しても、なお且つ輸入カーボンのほうがよいという現状にあるわけであります。